ネットショップ開業でおすすめはどこがいい?個人・法人・目的別に比べて解説

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ネットでお店を開こうと決めたら、次はどのサービスを利用してお店を作るのか検討することになります。誰でも一番お得で使い勝手のいいサービスを選びたいものですが、どのサービスにもメリットがあればデメリットもあるのです。
そこで、ネットショップの種類や各サービスの違いを解説した後に、月商や目的別のおすすめサービスをご紹介したいと思います。


安くて、機能が充実していて、おしゃれで簡単に作れるのがいいな。全部一番のサービスはないの?



全部一番のサービスはないかなぁ。サービス側も、いろんなオーナーさんの求めるものに合わせて、料金や機能に特色を出しています。「自分にとって、ちょうどいいサービスを見つけよう」という目線でこの記事を読んでみてくださいね!

知っておきたいネットショップの種類


そもそもインターネットでお店を作るには、大きく分けて下記の2つの方法があります。
  • ・ECモールに出店する
  • ・ネットショップ作成サービスを利用して立ち上げる
1つは、たくさんのお店が並ぶモール内の1店舗として出店する方法です。
2つ目は、モール内に出店するのではなく作成サービスを利用して自社のネットショップを立ち上げる方法です。
それぞれの方法について詳しくは、次の章で解説します。

なお、ネットショップとECサイトはどう違うのか気になると思いますが、ネットショップとECサイトは同じ意味です。
厳密にはネットショップはECサイトの一形態なのですが、日常的には「ネットショップ=ECサイト」の意味で使われています。

またECサイトの意味や種類などの詳細については「ECサイトとは」の記事で解説していますので合わせてご覧ください。

また、Eコマースという言葉もありますが、Eコマースを短くした言葉がECなので、Eコマースもネットショップを意味する言葉として使われることが多いです。

オンラインショップとネットショップの違いは?

ECサイトとネットショップは同じ意味であるとお伝えしましたが、ネットショップを「オンラインショップ」ということもあるので、何か違うのか気になりますよね。
ですが、オンラインショップもネットショップも違いはありません。
名称は異なりますが、オンラインショップもネットショップと同じ意味です。

つまり「ECサイト=ネットショップ=オンラインショップ」ということになります。

ECモールと(独自)ネットショップの違いとは?両者を比較


ネットショップのタイプは、独自ネットショップ型(ショッピングカート)とECモール型の大きく2種類に分けられるとお伝えしました。
ではどのように違うのか、両者の主な特徴や違いは以下の表にまとめました。
構築方法 (独自)ネットショップ ECモール
初期費用 〇 (無料サービスが多数) △ (高め)
集客力 ×  (低い) 〇 (高い)
デザイン性 〇 (非常に高い) ×  (低い)
機能のカスタマイズ 〇 (カスタマイズしやすい) ×  (カスタマイズしにくい)
ブランディング 〇 (しやすい) △  (難しい)
決済方法の自由度 〇 (高い) △  (低い)
作成の難易度 △ (方法によっては難しい) 〇  (簡単)
利益率 〇 (高い) △  (低くなりやすい)
初回購入のハードル ×  (購入されにくい) 〇   (購入されやすい)
独自ネットショップ型とECモール型の大きな違いは、デザイン性やカスタマイズのしやすさ、集客力です。

独自ネットショップはデザイン性に富んだショップを作成できるので、自社のイメージを最大限に表現し、他にはない唯一無二のサイトを作ることができるでしょう。

一方ECモールは、デザイン面や機能面でのカスタマイズに制限がありますが、モール自体の知名度の高さから一定の集客を見込めるといったメリットがあります。
また、自社に運用するのに必要な機能があれば、どんどん追加することも可能です。

ECモールと独自ネットショップの特徴や違いについて、次の章で詳しく見ていきましょう。

ECモールの特徴


ECモールとは「Amazon」や「楽天市場」といったさまざまなお店が集まったオンライン上のショッピングモールのことです。

実店舗でも、郊外にある大きなショッピングモールに行くと、食品からアパレル、家電までさまざまなジャンルのショップが出店していますよね。ECモールとはそのオンラインショップバージョンです。

ECモールでは、日々多くのショップが出店するためマニュアルが完備されており、初心者でも出店しやすいといわれています。

ECモールのメリットとデメリット

ECモールのメリットはなんといっても集客力です。
みなさんもお休みの日に、「買うものは決まっていないけど、とりあえずショッピングモールへ出かけた」という経験があるのではないでしょうか。
「何かいいモノはないかな」という感覚ですね。インターネット上のモールでも同じことがいえます。

多くの人が「Amazon」や「楽天市場」などのサイトを開き、検索窓にざっくり商品カテゴリを打ち込んでみるのは、たくさんのお店が商品を出品していて「何かは引っかかるかもしれない」という期待感があるからです。

また、当日・翌日配送など、物流面で強みを発揮してくれるのもモール型です。利用者にも、その点を期待している方は多いでしょう。

一方のデメリットとして、検索結果に表示されるのは自店の商品だけではないので、熾烈な価格競争に巻き込まれることが挙げられます。

さらに、モール型は独自ネットショップに比べて費用が割高です。価格競争もあり、費用もそれなりにかかることから、中〜大規模事業者の方により向いているサービスといえそうです。

また、先ほどもお伝えしたようにデザインや機能面の自由度が低いので、ブランディングに力を入れたいショップオーナーさんは、物足りなさを感じる面もあるでしょう。

商品の再購入は機能面でのフォローがあるので期待できますが、ブランドのファンになってもらうという点でのリピートにはつなげにくい傾向です。

これからブランディングに力を入れていく小〜中規模事業者の方は、その点もよく検討しておく必要があるでしょう。

代表的なECモールサービス

先ほども例に出ましたが、ここではECモールで代表的な日本国内のサービスをご紹介します。
この記事を読んでいる方も一度はいずれかのECモールで購入されたことがあるのではないでしょうか。

Amazon

Amazonは、世界的に有名なショッピングモールです。
そのため、海外販売(越境EC)をすることで世界の顧客にもリーチできます。

1点からの販売ができる出品型モールで、小口出品(毎月49点未満販売)、大口出品(毎月49点以上販売)の2つのプランがあります。

また、小口出品、大口出品いずれもFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用すれば、Amazonのセンターに商品を納品することで、受注から発送、返品対応までAmazonに代行してもらえるので、少人数でECサイトを運営する場合は便利でしょう。

ただし、Amazonは出品型となるため、購入者側からショップを認識されづらく、リピーター獲得が難しい面もあります。

楽天市場

楽天グループの運営するECモールである楽天市場は、定期的にさまざまなキャンペーンが実施されることから、年間の流通金額は国内最大規模となっています。

ページ制作段階からショップアドバイザーのサービスが利用できるほか、集客や販促などに関しては専任のECコンサルタントがつくため、ネットショップの開業が初めてでも安心して運営ができるでしょう。

ただし、月額出店料やシステム利用料のほか、楽天ペイ利用料やシステムサービス利用料(楽天ポイントなどのサービス利用料)なども発生し、コストが高くなる傾向にあります。

利用前に費用感を確認し、どれくらい利益が出そうかシミュレーションするのがおすすめです。

Yahoo!ショッピング

Yahoo!JAPANの運営するECモールYahoo!ショッピングは、各種Yahoo!JAPANのサービスのほか、連携するPayPayやLINEからも顧客を取り込みやすいのが特徴です。

ECモールにしては珍しく、初期費用や月額システム利用料が無料なので、「低コストでECモールへ出店したい」という人にはおすすめです。

ただし全く費用がかからないわけではなく、ポイントやキャンペーンの原資のほか、アフィリエイトの原資や手数料、決済サービス手数料などは必要になります。

代表的なECモール3社の出店費用比較

代表的なECモール3社の費用について、2つの表で確認していきましょう。

出店と運営に必須の費用
名称 出店と運営に必須の費用
Amazon ・月額出店料(大口出品):5,390円/月 ※毎月49点以上で大口
・基本成約料(小口出品):110円/商品 ※毎月48点以下で小口
・販売手数料:8〜45% ※商品カテゴリーによる
・最低販売手数料:0〜33円
 ※販売手数料と比較し、どちらか多い方を支払う
・カテゴリー別成約料:88〜154円 ※メディア商品のみ
・大量出品手数料:0.055円/1SKU毎 ※SKU数が200万点以上
・その他配送代行手数料、返金手数料 など
楽天市場 ・月額出店料:21,450〜110,000円/月 ※プランによる
・システム利用料:月間売上高の2〜7% ※プランによる
・楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5〜3.5%
<システムサービス利用料>
 ・楽天ポイント:・会員が購入した代金の1%(通常)
 ・モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料:
  月間売上高の0.1%
 ・楽天スーパーアフィリエイト:アフィリエイト経由の売上の2.6%〜
 ・R-Messe:月額費用3,300円〜(従量課金)
Yahoo!ショッピング ・ポイント原資負担:1〜15%(1%は必須)
・キャンペーン原資負担:1.5%は必須
・アフィリエイトパートナー報酬原資:1〜50%(1%は必須)
・アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナー報酬原資の30%
・決済手数料:3〜4.48% または 150〜300円/件

※表内価格はすべて公式サイトを参照し税込表記に統一(2021年4月1日時点)

月商100万円の費用概算(表内の注釈を参照)
名称 費用の目安
Amazon 309,752円/月
※試算条件
販売価格:3,000円(販売回数は小数点以下「切り捨て」で試算)
商品カテゴリ:服&ファッション小物
配送方法:フルフィルメント by Amazon
商品サイズと重量:標準サイズ区分1&1kg未満
※FBA在庫保管手数料は含まず
ーーーーーーーー
158,390円/月
※試算条件
販売価格:10,000円
商品カテゴリ:服&ファッション小物
配送方法:フルフィルメント by Amazon
商品サイズと重量:標準サイズ区分1&1kg未満
※FBA在庫保管手数料は含まず
楽天市場 169,510円/月
※試算条件
客単価:3,000円(10,000円でも結果は同じ)
商品ジャンル:ファッション
プラン:スタンダードプラン
Yahoo!ショッピング 55,637円/月
※試算条件
ストアポイント原資負担設定:1%
アフィリエイトパートナー報酬原資設定:1%
客単価、ジャンル共に変動なし
※試算額は各社公式サイトのシミュレーターを用いて算出
※表内価格はすべて公式サイトシミュレーターの結果を税込表記に統一(2023年7月28日時点)

強力な集客力を持つECモールですが、それだけに出店にも運営にもまとまった資金が必要です。
表に記載した内容以外にもオプション料金などがありますし、他店に遅れを取らないようにとポイント原資などの設定を上げれば、想定より費用がかかる場合もあります。

楽天市場ではプランの分岐点を月商140万円に置いているので、参入の目安にしたいですね。すでに実店舗で実績や知名度がある場合などを除くと、初めてのネットショップ開業でECモールを選択するのはリスクをとった大きな挑戦となるかもしれません。

いずれは出店することも視野に入れながら、まずはECサイトで地力をつけるというのもおすすめです。


ポイントって出店してるお店がつけてくれてたんだね!モール側の負担だと思ってたから、びっくりだよ!



そう、だからポイントを自由に設定できるサービスは注意しましょう。同じような商品、同じ値段ならポイントが多くつくお店にお客さんは流れてしまいます。資金力のある他店とのポイント合戦に巻き込まれ、疲弊しないようにしてください!

(独自)ネットショップの特徴


2つ目は、カラーミーショップなどのネットショップ作成サービスを利用してお店を開業する方法です。ECモールのようにお店が集まるショッピングモール内に作るのではなく、ネット上に独立した一軒家の路面店を作るようなイメージといえます。

ECモールの場合、自社のショップのURLにサービス名(rakutenやamazonなど)が入ってしまいますが、独自ネットショップは自分のお店の名前だけにできる独自ドメインが可能です。

ネットショップのメリット

独自ネットショップのメリットはいくつかありますが、大きく分けると以下の3つです。
    • 表現の自由度が高い
    • 好きな機能を追加してカスタマイズできる
    • 運用コストを抑えられる

表現の自由度が高い

まず、表現の自由度が高い点はぜひ抑えておきたいポイントです。表現とは見た目のデザインやテキストの内容ですが、このデザインやテキストの雰囲気がとても重要なのです。

ECモールに商品を出品する際は、ある程度決まった体裁や書体を守る必要があります。
モール全体の統一感が損なわれると、ユーザーの利用体験の質が落ちてしまうからです。

その点、自社独自のネットショップは「自分のお店」なので、お店の見た目は商品に合わせて選べます。フレンドリーな文章で呼びかけたり、整然とビジュアルのみで訴求したりと、お客さまとの距離感も自由です。

例えば、商品のパッケージやラベルに力を入れてブランド化したいと思ったら、サイト全体と商品にも統一感があったほうが訴求力が上がります。さらに、ひと目で「そのブランドと、そのブランドを扱うお店であること」が分かるとお客さまは信頼できると感じ、購入体験の質が上がるでしょう。

一方、統一感を出すということは、他との「差別化」も行わないと効果が薄くなってしまいます。表現の自由がない状態で差別化はむずかしいですよね。

「商品とお店のイメージを合わせたい」「他のお店との違いを見せたい」と思ったら自社だけのネットショップを検討してみましょう。

好きな機能を追加してカスタマイズできる

独自のネットショップは「機能を追加して自分なりのカスタマイズができる」という点も、大きな魅力です。

運営するショップの形態によって必要な機能は異なるので、自店のスタイルや成長に合わせて、必要なものを必要なタイミングで取り入れていけるのは独自ネットショップの利点でしょう。

「実店舗と在庫の連携をしたいけど管理が煩雑すぎる」、「いろんな商品を扱うから配送の設定が1つだと不便」など、オーナーさんの抱える課題はそれぞれ。
自店に必要な機能を取り入れることで、効率的なネットショップ運営が可能になります。

例えば、食器洗い機がなくてもお皿は洗えますが、あると時短になるので多くの飲食店が取り入れていますね。ネットショップ運営もそれと同じです。

「なくてもいいかな」という機能はたくさんあると思いますが、お店が成長するとオーナーさんの管理業務も増えてくるはず。もちろん、その時になってから必要な機能があるサービスに引越しをすることもできます。

ただ、サービスごとに使い方が異なるので、慣れるまでの苦労を考えると「今はよく分からなくても、機能が多いサービスを選ぶ」というのも悪い考え方ではありません

運営コストを抑えられる

モール型は集客力がある分、利用料金や売れた時に支払う費用が割高です。独自ネットショップは料金の支払い方法に応じて下記の2タイプに大別されますが、いずれにしてもモール型に比べれば運用コストは控えめです。
    • 有料タイプ:月額費用が発生する代わりに、販売手数料は低め
    • 無料タイプ:月額費用は無料だが、商品を一つ販売する度に高めの手数料がかかる
これから開業するオーナーさんや、成長中のショップのオーナーさんにとって、導入費用やランニングコストが抑えられるのは大きなメリットといえるでしょう。

「お店を開いたら売れるかな?」という段階でも、売れるまでは費用が発生しない無料タイプを選べば心配は無用ですし、軌道に乗ってきたらランニングコストの安い有料タイプに切り替えるという方法も選べます。

ネットショップのデメリット

ネットショップにもデメリットはあります。モール型のメリットが集客力であることは前述のとおりですが、ネットショップのデメリットはこの集客の難しさです。

開業するだけでは集客は見込めないので、自分でお客さまを集める工夫をしなければなりません。

InstagramといったのSNSの運用や広告の出稿、SEO対策などを行い自店の知名度を上げていくことになりますが、ノウハウを調べて実践したり、効果が出なくてお根気強く続けたりといった、やる気と根気が必要になります。

ただ、お商売を始めようという方でやる気のない方はいないと思いますので、やり方についてはサポートのしっかりしているサービスを選べば問題ありません。

おすすめの無料ネットショップ開業サービス7選を比較紹介


続いて、無料のネットショップ開業サービスの中から、おすすめサービスを7つピックアップしています。表を見ながら確認していきましょう。
カラーミーショップ
(フリープラン)
BASE
(スタンダードプラン)
STORES
(フリープラン)
おちゃのこネット
(スタートアッププラン)
メルカリshops easy my shop
(無料版)
FC2ショッピングカート(無料プラン)
初期費用 0円 0円 0円 0円 0円 0円 0円
月額費用 0円 0円 0円 0円 0円 0円 0円
販売手数料 0円 0円 0円 0円 10% 0円 0円
決済手数料 6.6%+30円
※Amazon Payは6.5%+30円
3.6%+30円
※Amazon Payとpaypalは4.6%+40円
5.0% 6.6% 5.0%+40円 決済代行業者による
サービス利用料 3.0%
ディスク容量 200M 無制限 無制限 無制限 非公開 200M 300M
商品登録数 無制限 無制限 無制限 100点 非公開 無制限 無制限
登録画像数 〜4枚/1商品 〜20枚/1商品 〜15枚/1商品 〜50枚/1商品 〜10枚/1商品 〜50枚/1商品 〜10枚/1商品
デザインテンプレート数 85種類以上 85種類以上 40種類以上 30種類以上 カスタマイズ不可 40種類以上 非公開
機能数 200種類以上 70種類以上 40種類以上 非公開 非公開 非公開 40種類以上
独自ドメイン
電話サポート
メールサポート
運営会社 GMOペパボ株式会社 BASE株式会社 ヘイ株式会社 おちゃのこネット株式会社 株式会社メルカリ 株式会社システムリサーチ FC2,Inc
上場証券取引所 東証スタンダード上場 マザーズ 非上場 非上場 東証プライム上場 東証プライム上場 非上場(米国本社)
※表内価格はすべて公式サイト表記に準拠(2023年7月28日時点)

ではそれぞれのサービスについて、もう少し細かく説明していきます。

カラーミーショップ(フリープラン)

カラーミーショップは、東証スタンダード上場のGMOペパボ株式会社が運営する国内最大級のネットショップ開業サービスです。
プランが充実しており、初期費用・月額費用が無料のフリープランは固定費0円で開設できるので、スモールスタートに向いています。

フリープランから有料プランへの切り替えも可能なので、フリープランからスタートして事業が拡大したらプランを見直すことで、お店の成長に合わせて最適なコストで運営できるでしょう。

またネットショップでは運営者情報の開示が必須ですが、個人でフリープランを利用する場合のみ、自身の住所をネットショップ上で非公開設に定できるので(代わりに運営会社であるGMOペパボの住所を表示)、個人情報を公表したくない個人のネットショップオーナーの方におすすめです。

BASE

BASEは、CMでもおなじみの無料のネットショップ開業サービスの1つです。

操作がシンプルで初心者でもネットショップの開業がしやすいのが特徴で、開設までは30秒、販売までは30分という短時間で始められます。

なお、他の無料サービスと比べると、決済手数料に加えてサービス利用料が発生するので、トータルすると他社サービスよりもコストがかかることもあります。

STORES

STORESも知名度の高い無料のネットショップ開業サービスとして知られています。
特徴は、無料プランでも再入荷通知機能を利用できることや、売上を最短翌日(※通常時は最大2カ月)に振り込んでもらえるスピードキャッシュを利用できることなどです。

フリープランだとスピードキャッシュの利用に3.5%の手数料がかかりますが、すぐに売上を現金化できることから、キャッシュフロー(お金の入出金)の改善に役立ちます。

ただし無料プランではAmazon Payの利用ができない点に注意が必要です。

おちゃのこネット

おちゃのこネットは、シンプルな操作で初心者も利用しやすい無料ネットショップ開業サービスです。

スマートフォンのアプリから写真をアップロードできる機能や、オンラインの接客チャット(アイコンチャットの契約が必要)機能など、あると便利な機能がそろっているのが特徴です。

無料のスタートアッププランの場合、独自ドメインではなく共有ドメインになってしまうので、ブランディングをしたいショップは有料プランも検討しましょう。

メルカリshops

メルカリShopsは、フリマアプリで知られる「メルカリ」の中にネットショップを無料で作成できるサービスです。

メルカリとは異なり、出店者を個人ではなく事業者にも拡大したサービスで、値下げ交渉なしで一般的なネットショップのように商品を販売できます。
販売手数料は、決済手数料を含めて10%と、メルカリと同等の手数料が発生します。

無料で運営できますが、自社ショップのデザインなどはなくメルカリ内での出品になるため、ECモールに近いサービスでしょう。
集客力はありますが、ショップのオリジナリティを出すのはなかなか難しいといえます。

easy my shop

easy my shopは、東証プライム上場の株式会社システムリサーチが運営するネットショップ開業サービスです。

商品画像1枚当たりの容量制限はありますが、1商品あたり50枚以上の画像を登録できることから、多くの写真を掲載して運営したい場合に適しています。

なお、easy my shopの強みであるセット販売やオーダーメイド商品の対応は有料版のみとなります。

FC2ショッピングカート

ブログで知られるアメリカの企業FC2,Incが運営するネットショップ開業サービスのFC2ショッピングカートは、低コストでネットショップを持てるのが特徴です。

FC2ショッピングカートは決済方法が内製されておらず、複数の決済代行会社から自分で選択できるので、自社に合った決済方法を選択しやすいでしょう。

ダウンロード商品の販売に対応しているのもポイントです。ただし、無料版は利用できる機能の範囲が狭いため、事前に利用できる機能を確認しておくことをおすすめします。

おすすめの有料ネットショップ開業サービス6選を比較紹介


今度は代表的な有料ネットショップ開業サービスの中から、おすすめを6つピックアップしてみました。表を見ながら確認していきましょう。
futureshop カラーミーショップ
(月額有料プラン)
ショップサーブ MakeShop Shopify ecforce
初期費用 ①22000円~
②752,000円
①②3,300円
③22,000円
33,000円 ①11,000円
②110,000円
0円 ①148,000円
②248,000円
③非公開
月額費用 ①22,000円~
②152,000円
①4,950円
②9,595円
③39,600円
①42,900円
②86,900円
③174,900円
①12,100円
②60,500円
①33ドル
(4,653円※)
②92ドル
(12,972円※)
③399ドル
(56,259円※)
①49,800円
②99,800円
③99,800円
販売手数料 0円 0円 0円 0円 0円 0円
クレジットカード決済手数料 3.2〜3.5% ①②4.0〜5.0%
または
3.8%
※GMOイプシロン手数料お得プランを利用した場合(6,000円/月)
③3.14%~
3.5〜4.3% 3.19%〜3.49%
※MakeShopペイメントを利用した場合(1,100円/月、②の場合は無料)
①3.4〜4.15%
②3.3〜4.1%
③3.25〜4.05%
※Shopifyペイメントを利用した場合
決済代行会社による
ディスク容量 ①プランによる(最安プランで2GB~)
②非公開
①5GB
②③100GB
10GB~ 無制限 無制限 非公開
商品登録数 ①プランによる(最安プランで50商品) 無制限 3,000点~ ①10,000点
②50,000点
無制限 無制限
登録画像数 ~5枚/1商品
※オプションで40枚
①〜50枚/1商品
②〜50枚/1商品
〜50枚/1商品 〜4枚/1商品 上限不明 上限不明
デザインテンプレート数 非公開 85種類以上 150種類以上 150種類以上 140種類以上 非公開
機能数 400種類以上 350種類以上 150種類以上 650種類以上 230種類以上 非公開
独自ドメイン
電話サポート
メールサポート
運営会社 株式会社フューチャーショップ GMOペパボ株式会社 株式会社Eストアー  GMOメイクショップ株式会社 Shopify社 株式会社SUPER STUDIO
上場証券取引所 非上場(グループは東証グロース上場) 東証スタンダード上場 東証スタンダード上場 非上場(グループは東証プライム上場) NYSE上場(米) 非上場
※表内価格はすべて公式サイトを参照し税込表記に統一(2023年7月28日時点)
※表内のドルの円換算は2023年7月28日時点の為替相場で算出
※表内の①〜④はプラン別に対応しています

有料サービスについても各社の特徴をもう少し詳しく解説していきます。

futureshop

futureshopは、(2021年末時点)2,900の店舗が導入しているECサイト作成サービスです。

集客や優良顧客の囲い込み、外部連携の安定性などを特徴としています。

集客面では、メールで買い忘れをリマインドする機能、優良顧客の囲い込みとしてはVIP会員のためのセール機能などが備わっています。

さらにエンジニア以外でも、UX/UIを修正して動線を改善できる機能などもありますが、それらの機能を使いこなせる人材の確保が必須でしょう。

カラーミーショップ(有料プラン)

カラーミーショップではレギュラー、ラージ、プレミアムの3つの有料プランが提供されています。

一番低コストなレギュラープランでも、ネットショップの運営に必要な機能がまるごと搭載されており、電話でのサポートにも対応しています。
また、オプションでアプリを追加すれば、Instagram販売や卸売EC、越境ECなどさまざまな販売方法にも対応できます。

より手厚いサポートを希望する場合はプレミアムプランがおすすめです。
個別の悩みや課題に対応してくれる経験豊富な専任のECアドバイザーが付くプランで、定期的なミーティングで課題解決のための提案を受けられます。

ショップサーブ

ショップサーブは、15年以上にわたってEC作成サービスを提供しています。

特徴は、高速で安定したセキュリティと連携数です。カード不正防止のための3Dセキュア2.0に対応しているほか、サイト証明書は国産のSSL、大手にニーズのあるEV証明書にも対応しています。

APIの連携(他社のソフトやデータとの連携)数も多いので、自社で使っている既存のシステムと連携したい場合などにおすすめでしょう。
他の有料ECサービスと比較すると月々のコストがかかるため、自社の年商を把握したうえでプランを考えましょう。

Makeshop

GMOインターネットグループのMakeshopでは、プレミアムプランに加え、カスタマイズ性やサポートがアップしたエンタープライズプランの2つの有料プランが提供されています。

CSVでの一括登録やクーポン機能など、基本的な機能以外にもショップ運営を便利にする機能が豊富です。

ただし月額利用料が12,000円以上からで、ショップの月商によっては赤字となってしまうパターンもあるため、ある程度の月商が見込めるショップにおすすめです。

Shopify

Shopifyはカナダ発のネットショップ開業サービスで、アメリカのECサイトを中心にさまざまな国や地域で利用されています。

Shopifyは海外発のサービスであることから、多様な言語や通貨に対応しており、越境ECを構築しやすい環境があります。

一方、海外のサービスゆえに場合によっては英語が必要になったり、直訳の説明文がわかりづらかったりするということを把握したうえで申し込みましょう。

ecforce

ecforceは、大手企業の利用も多いネットショップ構築サービスです。

特徴は新しい機能を次々と使えること。
毎月、10~20程度の新機能がリリースされ、常に最先端の機能を利用できるようになっています。

ecforceは、ほかのサービスのように決済機能が内製されていません。利用の際は、外部の決済代行業者との契約が別途必要になる点に注意が必要です。

無料と有料のネットショップ開設サービスは何が違う?おすすめはどっち?


ここまで、無料のネットショップ開設サービスと有料のサービスをそれぞれ取り上げてきましたが、どちらがいいのでしょうか。
無料と有料サービスでは何が違うのか、ポイントごとに解説していきます。

データ容量

データ容量の上限が大きいほど、登録できる商品数、登録できる写真の枚数などが増えます。

無料サービスは容量に上限があったり、あるいは有料サービスよりもデータ容量が少なかったりするので、保存できる写真の枚数などが制限されてしまいます。

無料サービスで容量を増やしたい場合は別途、追加料金が必要になることが多いでしょう。

機能の充実具合

無料サービスの多くは、商品登録機能や決済機能などネットショップを運営するための必要最低限の機能のみ利用できます。
一方有料サービスは集客や販促、Web上での自動接客機能など、ネットショップの売上や利益アップにつながるような機能も標準装備されていることが多いです。

無料サービスはシンプルな機能のみなので、欲しい機能はオプション料金を払って追加する形です。
さまざまな機能をオプションで追加した結果、場合によっては有料サービスよりも月額料金が高くなってしまうこともあるかもしれません。
そのため充実した機能でネットショップ運営を行いたい方は、有料サービスのほうがおすすめです。

サポート体制

サービスの比較表でも取り上げたように、無料サービスのサポートは、基本的にメールやチャットのみのことが多いです。
サービスにもよりますが有料サービスだと電話によるサポートを受けられるので、初めてのネットショップ開業であったり、インターネット関連の知識があまり無かったりする場合は有料サービスにしておくと安心でしょう。

なお、同じ有料サービスでも、カラーミーショップのプレミアムプランのように、専任のECアドバイザーが手厚くサポートしてくれるなど、月額費用が高額なほどサポートが手厚くなる傾向にあります。

手数料

無料のサービスは、初期費用や月額の固定費がかからない分、商品が売れた際に決済手数料(あるいは販売手数料)がかかる仕組みです。

そして無料サービスは決済手数料が有料サービスよりも高めに設定されているので、商品が売れれば売れるほど、無料サービスのほうが有料サービスよりも手数料が大きくなっていきます。

「売れるかどうかまだわからない」というスモールスタートの場合は売れるまで費用がかからない無料サービスがおすすめですが、開業前からある程度売り上げの目処が立っている場合は有料サービスのほうがコストを抑えられるかもしれません。

有料ネットショップサービスは本格的に販売を行いたい人におすすめ

上記で説明したように有料のサービスは、データ容量や機能面、サポート体制が充実しています。
また、販売時の手数料も無料サービスより抑えられているので、売上が多い場合は無料サービスよりも結果的にサービス側へ支払う費用が安くなる可能性もあります。

そのため充実した機能を使って集客や販促にも力を入れてネットショップの売上をどんどん上げていきたいという、本格的なネット販売を目指しているショップは初めから有料サービスがおすすめといえます。

機能の拡張やデザインのカスタマイズなども有料サービスのほうが無料サービスに比べて柔軟に行えるので、自社のブランドを確立するオリジナリティのあるショップを作れるでしょう。

無料ネットショップサービスはお試しで手軽に始めたい人におすすめ

無料のネットショップ開業サービスは、有料のものと比べると、機能がシンプルで売れるまでは費用がかかりません。
そのため「ネットショップに挑戦してみたい」という小規模スタートする個人の開業に向いているサービスといえます。副業としてネットショップを開設したい人にもピッタリです。

ネットショップ開設が初めてで売れるかどうか不安に感じる場合も、無料サービスなら低リスクで始められるので安心でしょう。
無料サービスから始め、軌道に乗って事業が拡大したら有料サービスに移行するのもおすすめです。


無料タイプといっても、何もかも無料ってわけじゃないんだね。

カラミちゃん


主に月額費用を比べて有料・無料と呼称されているからややこしいですね。

ツクルくん


しかも有料タイプの方が安くなることもあるなんて…。

カラミちゃん


そう!有料タイプを選ぶ理由が「安いから」っていう方もいるんですね!

【個人・個人事業主向け】月商別にみたおすすめのネットショップ開業サービス


月商別におすすめのサービスを考えるときは、以下の2つの数字を意識しなければなりません。
    1. 自店の客単価
    2. 検討しているサービスの「決済手数料+販売手数料」
例えば、ひと口に月商10万円といっても、客単価1,000円で10万円分売り上げたら「決済手数料+販売手数料」は100回分発生します。客単価5万円なら販売手数料が発生するのは2回だけです。

実際に月額料金のない無料タイプを例に、客単価によってコストがどのくらい違うのか計算してみましょう。
    • 【例】
      前提:手数料は6.6%+30円で計算:内訳/販売手数料3%・決済手数料3.6%+30円<月商10万円・客単価1,000円の場合>
      ・月商10万円÷客単価1,000円=決済発生回数100回
      ・(客単価1,000円×手数料率6.6%)+30円=1回の決済手数料96円
      →決済発生回数100回×決済手数料96円 =月の費用9,600円<月商10万円・客単価5万円の場合>
      ・月商10万円÷客単価5万円=決済発生回数2回
      ・(客単価5万円×手数料率6.6%)+30円=1回の決済手数料3,330円
      →決済発生回数2回×決済手数料3,330円 =月の費用6,660円
この例を見ると、手数料率(6.6%の部分)は回数に影響されないので、「+30円」の部分だけ決済回数が少ない(客単価が高い)お店の方がコストを抑えられている(※)ことが分かります。
※決済回数差の98回に30円を掛けると、ちょうど差額の2940円。

この計算が意味するところは、客単価が下がるほど、月商が増えた時に無料プランだと損をしやすくなるということです。検証のために、今度は有料プランとの比較例を見ていきましょう。
    • 【例】
      有料タイプの前提:月額費用4,400円、決済手数料4%<月商10万円・客単価1,000円の場合>
      ・月商10万円÷客単価1,000円=決済発生回数100回
      ・(客単価1,000円×手数料率4%)=1回の決済手数料40円
      →決済発生回数100回×決済手数料40円+月額費用4,400円 =月の費用8,400円<月商10万円・客単価5万円の場合>
      ・月商10万円÷客単価5万円=決済発生回数2回
      ・(客単価5万円×手数料率4%)=1回の決済手数料2,000円
      →決済発生回数2回×決済手数料2,000円+月額費用4,400円 =月の費用8,400円
月商、客単価は無料プランの例と揃えていますので、それぞれの月の費用を比べると損得が見えてきたようです。
    • 月商10万円・客単価1,000円の場合、月のコストは有料プランが1,200円安い(※)
    • 月商10万円・客単価5万円の場合、月のコストは無料プランが1,740円安い(※)
      ※前提の決済手数料を適用した場合
このように、同じ月商でも「客単価が下がり、販売回数が増えると有料プランが得」になり「客単価が上がり、販売回数が減ると無料プランが得」になる傾向があることが分かりました。

サービスを利用する前に、「自店の想定客単価」と「見込み月商」「検討中サービスの手数料」「月額費用」を上の計算式に当てはめて計算してみると、どちらを選ぶべきかの目安になると思います。

余談ですが、有料プランでは販売手数料の「+30円」部分がなくなったことで、客単価によるコストの変動がなくなっています。売れれば売れるほど手数料が増えることに抵抗がある場合は、精神的な負担がなくなるという特長もあります。

月商別おすすめのECサイト作成サービス

月商別に見ると費用面でお得なサービスは微妙に異なります。それぞれのサービスで月商が変わると費用がどのように変わってくるのか表にしてみました。

客単価などの影響も受けるので、あくまでも参考程度という前提で見てみてください。細かい条件などは表の下に記載しています。

【月商5万円のおすすめサービス】
試算費用 おすすめ度
カラーミーショップ 4,050円/月
ショップサーブ 45,050円/月
Makeshop 14,945円/月
Shopify 6,728円/月
BASE 4,300円/月
STORES 2,500円/月
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算

【月商10万円のおすすめサービス】
試算費用 おすすめ度
カラーミーショップ 8,100円/月
ショップサーブ 47,200円/月
Makeshop 16,690円/月
Shopify 8,803円/月
BASE 8,600円/月
STORES 5,000円/月
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算

【月商50万円のおすすめサービス】
試算費用 おすすめ度
カラーミーショップ 24,950円/月
ショップサーブ 64,400円/月
Makeshop 30,650円/月
Shopify 25,403円/月
BASE 43,000円/月
STORES 25,000円/月
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算

【月商100万円のおすすめサービス】
試算費用 おすすめ度
カラーミーショップ 44,950円/月
ショップサーブ 85,900円/月
Makeshop 48,100円/月
Shopify 46,150円/月
BASE 86,000円/月
STORES 50,000円/月
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算

【月商500万円のおすすめサービス】
試算費用 おすすめ度
カラーミーショップ 204,950円/月
ショップサーブ 257,900円/月
Makeshop 187,700円/月
Shopify 212,153円/月
BASE 430,000円/月
STORES 250,000円/月
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算

やはり月商が大きくなるにつれて、有料タイプが割高になるのが見て取れます。逆に、月商が低いうちは無料タイプが有利なので、月商を基準に必要な機能やサービスを加味して検討しましょう。

【法人・中規模以上の個人事業主向け】目的別にみたおすすめのネットショップ開業サービス


法人または売上規模の大きな個人事業主の方は、有料タイプのサービスを比較検討されているのではないかと思います。
想定される月商が大きいので、無料タイプより費用が抑えられるケースに該当しやすく、個人のオーナーさんに比べると必要とする機能も多い傾向にあるためです。

そこで、目的別に有料タイプのおすすめサービスをご紹介します。

費用を抑えたいオーナーにおすすめの有料サービス

月商が450万円くらいまでであれば、カラーミーショップがおすすめです(前章の表を参照)。費用が抑えられるだけでなく、必要十分な機能がそろっています。

月商が500万円を超えてきたら、費用面でお得になるMakeshopを検討するとよさそうです。

機能を重視したいオーナーにおすすめの有料サービス

機能面で最も充実しているMakeshopを選んでおけば、「使いたい機能が使えずにがっかり」ということは少ないでしょう。
セキュリティに寄った機能を欲している場合は、ショップサーブもおすすめです。

前述の月商との兼ね合いで、合わせて費用面もという場合はカラーミーショップを検討してみてください。

デザインを重視したいオーナーにおすすめの有料サービス

テンプレートの数では、Makeshop・ショップサーブが並んでいるような状態です。種類が多いので、商品のコンセプトにあったものが見つかるのではないでしょうか。

Shopifyは海外を感じさせるデザインも多いので、越境ECを考えている方にはおすすめです。

テンプレートは他社とかぶるから好ましくない、という場合はカスタマイズで差別化しましょう。カラーミーショップでも、実績のある制作会社をご紹介しています。

カスタマイズをする場合はテンプレート数の重要性は薄くなるので、デザイン以外の要素でサービスを選んだほうがよいでしょう。

サポートを重視したいオーナーにおすすめの有料サービス

ECサイトは開業することが目的ではなく、売上を上げていくことが目的なので、開業後のサポートは重要です。

運用担当者が英語のネイティブである場合は、Shopifyがおすすめです。チャットなどで英語を使った問い合わせを行うことができます。

国内を主戦場とする場合は、問い合わせのレスポンスの速さや、ユーザーサポートに力を入れているカラーミーショップを選ぶと満足度は高いでしょう。

ネットショップ開業サービスの選び方のポイント


無料サービスと有料サービスの違いや月商や目的別におすすめのネットショップ開業サービスについて紹介してきましたが、どのサービスが自社に最適なのかは、状況や方向性にもよります。
ここでは、ネットショップ開業サービスの選び方のポイントを見ていきます。

目安の月商を元にシミュレーションを行う

選択するサービスによって、月額費用や手数料を含めたコストは変わってきます。
先ほどもお伝えしたように、たとえ無料サービスだったとしても売り上げによっては有料サービスよりもトータルの手数料が高くなってしまうこともあえます。

せっかく売上が上がってもコストが圧迫してしまうと利益が増えず、事業を運営するための資金が捻出できません。
そのため、目安となる想定月商を設定して各サービスで実際にシミュレーションし、どのサービスがコストパフォーマンスに優れているか比較するのがおすすめです。

月あたりのだいたいのコストを把握できれば、サービスの選択もしやすくなります。

どれくらいサポートが必要なのかを考える

もし自社にシステムやインターネット関連に詳しい人材がいれば、そこまでサポートは必要ないかもしれません。
ですが、普段あまりインターネットを使わず、ネットショップの開業が初めてという場合は電話でのサポートがあると安心でしょう。
また、開業までのサポートはあまり必要ないものの、集客など開業後のサポートがほしいケースもあると思います。

チャットサポートなのか電話に対応しているのか、サービスによってもプランによっても、サポートの手厚さは変わってきます。

まずは、どの範囲のサポートが必要かを整理するとともに、各社がどのようなサービスを行っているのかを確認しましょう。
ネットショップ作成サービスを選ぶ際はコストだけで決めず、自社にとって必要なサポートを受けられるサービスを選択するのがおすすめです。

ネットショップで実現したいことができるか確認する

「越境ECも行いたい」「Amazon Payで決済できるようにしたい」「デザインのここにこだわりたい」など、ネットショップ開業で実現したことがさまざまあると思います。

ですがよく調べずに費用の安さだけで契約してしまうと、自社がやりたいことが実はできなかったということもあり得ます。

そのようなことが無いよう、費用感を見るとともにネットショップで実現したいことをきちんと洗い出し、希望をかなえられる構築方法かどうか見極めてからサービスを選択しましょう。

まとめ

ECモールと独自ネットショップの違いや、ネットショップの無料タイプと有料タイプについて解説してきました。
    • ECモールは集客力はあるが費用が高め
    • ECサイトは自由度が高く、費用も抑えられるが集客に工夫が必要
    • ECサイトの無料タイプと有料タイプには損と得の境目がある
といったことについて、理解が深まったのではないでしょうか。

すべてのショップオーナーさんにとって一番のサービスというのはないので、「この部分は譲れない」というものを満たしたサービスを探すと失敗しにくいでしょう。
逆に言えば、「ここはなくてもいい」という部分があればコストダウンを検討するのも賢いやり方です。

ただし、「いざ開業してみたら見込みが大きく外れていた」ということがないよう、ある程度伸び代やリスクも含めて検討を進めてみてください。

よくある質問


ネットショップを開業するにはどんな方法がありますか?

ネットショップを作るには、大きく分けて下記2つの方法があります。

・ECモールに出店する
・ECサイト作成サービスを利用して開業する

ECモールはAmazonや楽天などのことです。また、最近ではカラーミーショップをはじめとするECサイト作成サービスもあります。


無料のECサイト作成サービスは、どんな違いがありますか?

カラーミーショップ、BASE、STORESなど無料で利用できる作成サービスは、購入されたときの決済手数料や、無料で使える範囲が異なります。