法人格安SIMサービスのおすすめ【2024年】法人におすすめの格安SIM8選を比較!選び方や法人契約のメリット・デメリットも詳しく解説

大手キャリアに比べ利用料金を抑えて使える格安SIMは、複数回線利用やデータ使用量が多い法人にとっては、大幅にコストを削減できる可能性があります。法人向け割引やビジネスに役立つ機能を提供している事業者もあるため、自社の環境や目的に合った格安SIMを選ぶとメリットを多く得られることでしょう。本記事では、格安SIMの選び方やメリット・デメリット、おすすめの格安SIMを解説します。
法人が格安SIMを選ぶときの5つのポイント

法人が格安SIMを選ぶ際には、以下のポイントに注意して選択するようにしましょう。
1.法人契約可能か
まずは法人契約が可能な格安SIMかどうかをチェックしましょう。格安SIMの中には法人対応していない事業者や、ビジネスで利用する機能が足りていないサービスもあります。公式サイトに細かい情報が紹介されているため、事前に必ず確認しましょう。
2.通信回線のキャリア
続いて、どこの通信回線を使用しているかもチェックしましょう。格安SIMの多くは独自では通信回線を持たず、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアのいずれかの回線を借りてサービスを提供しています。(楽天モバイルは、楽天回線の提供を開始しています。)使用する通信回線によって、電波の入りやすさや通信速度、安定性が変わるため、3キャリアの特徴を理解して選びましょう。

 

3キャリアの特性
  • NTTドコモ:対応エリア広い
  • au:電波の安定性が高い
  • ソフトバンク:通信速度が速い
3.料金と通信容量

格安SIMの法人契約は法人割引が適用されているものが多く、料金プランも幅広く提供されています。自社の環境や目的に合った料金プランのある事業者を利用することが重要です。安いだけでは自社に必要なサービスが提供されないこともあるため、注意しましょう。また通信量が多い企業で、「1,000円未満だが1ギガまで」といったプランを選ぶと結局容量を追加することになり、その結果割高になってしまうこともあります。使用する容量や期間と料金プランを見比べて、しっかり検討しましょう。
4. かけ放題オプションの有無と内容
格安SIMでは「かけ放題プラン」を提供している事業者も多く、業務で電話利用が多い場合にはかけ放題プランにすると、通話コストを大幅に抑えることができるでしょう。かけ放題プランは、「5分以内の通話ならかけ放題」「10分以内の通話かけ放題」「通話無制限」など事業者によって異なります。また、他にもさまざまなオプションが提供されているため、自社の目的や使用実態に合わせて選びましょう。
5.支払い方法
格安SIMの法人向けプランの支払い方法は、クレジットカードのみの場合や口座振替のみの場合、請求書払いができるなど、事業者によって異なります。希望通りの支払い方法かどうか、事前に確認しましょう。
法人契約ができる格安SIM8選を比較紹介
ここからは、法人向けプランを提供している8社のサービスをご紹介します。
BIGLOBEモバイル

「BIGLOBEモバイル」の法人向けプランは、ドコモ・au回線から選べます。データSIMは「低速・低容量」「上り下り高速」「上り高速・下り低速」の3種類で、100MB~300GBの13種類の料金プランから選べます。音声通話SIMは7種類の料金プランから選択ができ、10分かけ放題など豊富なオプションサービスも魅力です。

ポイント
  • MM総研「MVNOネットワーク品質調査」(2022年9月時点)の全項目で、「ストレスなく利用できるレベル(基準値)」をクリア
  • 導入前に無料お試しが可能
  • 「データSIM」3ギガ700円/月~ 「音声通話SIM」1ギガ780円/月~ それぞれ0ギガプランもある
NifMo

ニフティが提供している「NifMo」の法人向けプランでは、ドコモの回線を利用でき、「基本プラン」「法人シェアプラン」「M2M向けプラン」を提供しています。法人シェアプランは、同じ契約グループ内であればデータ容量を分け合って利用でき、余ったデータは翌月に繰り越しもできるため無駄なく消費できます。

ポイント
  • 最低利用期間ナシ、解約違約金ナシ、利用回/月の基本料金請求ナシ
  • SIMカードを一元管理できる「管理者ツール」を無料で利用できる
  • 初期費用3,000円 「基本プラン」640円/月~ 「法人シェアプラン」1,800円/月~ 「M2M向けプラン」480円/月~
UQモバイル

「UQモバイル」の法人向けプランには、auと同じ通信回線が利用でき、4G&5G共に全国幅広いエリアで高品質通信を利用できます。用途に応じて「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン」の3つのプランから選べ、データを繰り越して使えます。またデータを使い切っても、最大1Mbpsでつながります(コミコミプラン/トクトクプラン)。

ポイント
  • 1年目・2年目以降も基本料金はそのまま。契約期間縛りなし
  • 電話・Web・店舗で相談できる
  • 「コミコミプラン」2,980円/月 「トクトクプラン」 990円/月~ 「ミニミニプラン」990円/月
mineo

「mineo」の法人向けプランは、ドコモ・au・ソフトバンクのトリプルキャリア対応で、キャリアや使用容量に応じて選べるプランが用意されています。手持ちのモバイル端末をそのまま使えるので、余計なコストがかかりません。またSIMごとに利用端末を指定できるため不正利用を防ぐことができ、もしものときはSIMの緊急停止も可能なのでセキュリティ面も安心です。

ポイント
  • 専用アプリで通話料がお得に
  • 動作確認済み端末500台以上。お手持ちの端末をそのまま使える
  • auプラン 「シングルタイプ(データ通信のみ)」500MB700円/月~ 「デュアルタイプ(データ通信+音声通話)」500MB1,310円/月~
イオンモバイル

「イオンモバイル」の法人向けプランは、ドコモとau回線を利用でき、10GBまで1GBごとに選べる料金プランや、最大5回線をまとめて契約できるシェアプランなど多様なプランから選択できます。業務状況に変化があった場合は毎月プラン変更が可能なため、最適なコストで利用できます。

ポイント
  • 月額980円で050電話がかけ放題
  • すべてのプランが1回線から選べて解約金も最低利用期間もなし
  • 「データプラン」1GB480円/月 「シェアプラン」2,280円/月 「法人専用IoTプラン」350円/月~
ワイモバイル

ソフトバンク回線が利用できる「ワイモバイル」の法人向けプランは、4GB、20GB、30GBの3つのデータ量からプランを選べ、2回線以上は毎月870円割引されます。余ったデータ量は翌月に繰り越しができ、通話オプションは1回10分以内の通話がかけ放題になる「だれとでも定額」と、無制限でかけ放題の「スーパーだれとでも定額」が利用できます。

ポイント
  • 2つのかけ放題オプションがある
  • @ymobile.ne.jp のメールサービスも利用できる
  • 2回線以上契約の割引提供「シンプル2S」4GB 1,280円/月 「シンプル2M」20GB 2,780円/月 「シンプル2L」30GB 3,780円
OCNモバイルONE for Business

NTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE for Business」はドコモの回線が利用でき、ノートパソコンやタブレットなどのデータ端末に対応した高速LTE通信が利用できます。音声通話プランはなくデータ通信のみとなっており、7GB、10GB、15GBの使用量に応じてコースを選べます。

ポイント
  • NTTドコモの高速通信LTE-Advancedに対応
  • 24時間365日一元保守
  • 「7GBコース」1,700円/月 「10GBコース」2,300円/月 「15GBコース」3,740円/月
楽天モバイル

「楽天モバイル」は楽天回線とドコモ回線を選ぶことができ、楽天回線利用には、データ使用のみの「データプラン」と、Rakuten Link Officeアプリの利用で国内通話かけ放題も可能な「音声+データプラン」の2種類があります。すべての契約回線を「my 楽天モバイル Office」で一括管理できるため、利用状況の確認や各種手続きも簡単にできます。

ポイント
  • 契約期間の縛りや解約違約金なし
  • 回線数やプランは毎月変更可能
  • 楽天回線利用 「データプラン」3GB 980円/月~ 「音声+データプラン」 音声+3GB1,980円/月~
法人向けの格安SIMを利用するメリット
法人向けの格安SIMを利用すると、コスト削減や法人契約特有のサービスを得られるなどのメリットがあります。以下で詳しく解説します。
コストを大幅に削減できる
格安SIMを法人契約する最大のメリットは、経費を削減できる点です。大手キャリアに比べ利用料が安く、さらに法人割引を受けられるため、格安SIMにすることで大幅なコストダウンが見込めるでしょう。料金プランは各社で異なるため、自社の利用内容に最適なプランを選びましょう。
法人向けサービスが受けられる
一般的に法人契約では複数の回線を契約し解約のリスクも減るため、個人契約にはない法人契約専用のお得なサービスを得られる場合があります。法人割引のほか、ビジネスに役立つさまざまなサービス・機能を利用できる、サポートが充実しているなど、それぞれの事業者によって提供サービスが異なるため、事前に確認しましょう。
請求書払いができる
個人向け格安SIMではクレジットカード支払いのみの場合が多いのに対し、法人契約では口座振替や銀行振込、請求書払いなど、多くの選択肢から選べるメリットがあります。自社が管理しやすい支払い方法を選びましょう。
法人向けの格安SIMを利用するデメリット
続いて、格安SIMを法人契約する際に気をつけたいデメリットや注意点も解説します。
通信速度が遅くなる可能性がある
格安SIMは大手キャリアの通信回線を利用しているため、格安SIM側の通信が不安定になりやすいというデメリットがあります。利用者が集中する時間帯は、格安SIMの通信速度が落ちる可能性があり、ビデオ会議などは支障が出るかもしれません。
サポート体制が整っていない場合がある
格安SIMは価格を抑えてサービスを提供するために実店舗を持たない事業者が多く、カスタマーサポートの人員も少ない傾向にあります。そのためトラブルがあったときに直接相談できない、対応が遅くなるといったことも少なくありません。格安SIMを使うなら、トラブル時の対応策を決めておくことも必要でしょう。
分割支払いができないケースが多い
格安SIMの法人契約では個人契約と違い、端末の分割払いができないケースが多いため、その場合は一括購入しなければなりません。初期費用がかかるもののランニングコストを安く抑えられるならば得する可能性もあるため、トータルコストを考えて契約しましょう。
法人向けプランをチェックし、自社にとってお得な格安SIMを選ぼう
格安SIMを法人で利用すると、コストを大幅に削減できる可能性があり、そのほかのビジネス向けのサービスも利用できるため、メリットが多いといえます。料金プランや選べるキャリア、オプション、サポート体制などはそれぞれの事業者で異なるため、自社の目的や予算、環境に応じて細かく選ぶ必要があります。料金だけで比較して安いプランを選んでしまうと、基本容量が足りず追加したため結果高くなってしまった、必要な機能がないといったことも起こりうるため、注意して選びましょう。